AIアニメは、もはや一部の技術者の専売特許ではありません。画像生成AIや動画生成ツールを使えば、初心者でも自分だけのアニメをつくれる時代が到来しています。
この記事では、「AIでアニメを作ってみたいけど難しそう…」という方のために、主要ツール・制作フロー・注意点までを丁寧にガイドします。
1. AIアニメってそもそもどうやって作るの?
AIアニメとは、AIの力でキャラクターや背景を生成し、それらに動きや音声を加えて映像作品に仕上げるものです。
具体的には、以下のようなAI技術・ツールを組み合わせて制作されます:
- 画像生成AI(例:Stable Diffusion)
→ キャラクターや背景などの静止画を自動生成 - アニメーション生成AI(例:AnimateDiff / Pika / Runway)
→ 静止画に動きを加えて短い動画に変換
※「動画生成AI」と呼ばれることもありますが、「静止画を動かすAI」と理解するとわかりやすいです。 - 音声合成AI(例:VoiceVox / CoeFont)
→ セリフやナレーションを自然な音声で生成 - 動画編集ツール(例:After Effects / CapCut)
→ 音声や複数の映像素材を編集し、1つのアニメ作品としてまとめる
補足:PikaやRunwayは、画像だけでなくテキストから動画を生成したり、既存動画の部分編集も可能です。用途は日々進化中!
2. 初心者でもできる!AIアニメ制作の5ステップ
ステップ①:キャラクターと背景を生成する
まずはStable Diffusionなどを使って、自分だけのキャラクター画像を生成。
プロンプト(キーワード)を工夫することで、好みの髪型・表情・服装のキャラを描けます。
無料で始めやすいWeb UI例:
- Leonardo.ai(テンプレートも充実)
- Mage.space(日本語プロンプト対応)
※複数のシーンで同じキャラクターを登場させたい場合、**外見の一貫性(consistency)**を保つのに少し工夫が必要です。プロンプトの指定を固定したり、モデルのfine-tuneを利用する方法もあります。
ステップ②:画像をアニメーション化する
生成したキャラ画像に動きをつけるには、AnimateDiffやPikaなどを使います。
これらは静止画を読み込み、数秒〜10秒程度の短い動画クリップに変換可能です。
まばたき、首振り、微笑みなど自然な動きが再現されます。
ただし、現時点のAIでは長時間・複雑な動きの制御は難しく、動きの破綻や想定外の変化が起こることもあります。最初は「短いワンシーン」から試すのがおすすめです。
ステップ③:セリフや音声を合成する
VoiceVoxやCoeFontなどの音声合成AIを使えば、キャラクターのセリフも簡単に作れます。
日本語ナレーションにも対応しており、感情のこもった音声を無料で出力できるツールも多く存在します。
ステップ④:動画編集ツールで合成・演出する
複数の短いAI生成動画+音声素材を、CapCutやAfter Effectsなどで編集します。
字幕や効果音、BGMの挿入、シーンの切り替えなどを通じて、アニメ作品としてのまとまりを作ります。
ステップ⑤:完成動画をSNSや動画サイトへ投稿
完成したアニメは、**TikTok・YouTube Shorts・X(旧Twitter)**などで投稿してみましょう。
AIアニメはSNSでも注目されやすく、あなたの作品が話題になるかもしれません。
3. AIアニメで人気のツール一覧(2025年時点)
ツール名 | 用途 | 特徴 |
---|---|---|
Stable Diffusion | 画像生成 | 高精度・カスタマイズ性が高い |
AnimateDiff | アニメーション生成 | 静止画から短編アニメ動画を生成 |
Pika | モーション生成 | リップシンクや背景合成にも強い |
Runway | テキスト/画像→動画 | ノーコードUIで動画生成&編集可能 |
VoiceVox | 音声合成 | 完全無料・日本語・商用利用可 |
CapCut | 動画編集 | モバイルにも強い、直感的UI |
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① AIアニメの作り方・始め方
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aiアニメ 制作の流れと必要スキル|どこから始めるべきか?
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4. 初心者が知っておきたいQ&A:実践のヒント集
Q1:絵が描けなくても本当にアニメが作れますか?
→ はい、画像生成AIがあるので絵心ゼロでも問題ありません。プロンプトの工夫だけで理想のキャラが作れます。
Q2:お金はどれくらいかかりますか?
→ 多くのツールは無料プランあり。初心者は0円からスタート可能です。
ただし、商用利用や生成物の権利にはツールごとに規約が異なるため、利用規約の確認は必須です。
Q3:作ったキャラが毎回見た目が変わって困るのですが…
→ キャラクターの一貫性を保つのは難しい課題です。同じプロンプトを使う、ControlNetやLoRAを活用するなどの工夫が必要です。
Q4:AIで作った動画が変な動きになるのはなぜ?
→ 動きの自然さにはまだ制限があり、プロンプトや初期画像に影響されやすいです。何度か試行錯誤しながら微調整するのが基本です。
Q5:今後もっとすごいツールは出てきますか?
→ 間違いなく出てきます!AI動画生成ツールは数ヶ月単位で進化しているため、常に最新情報をチェックするのがおすすめです。
5. まとめ|AIアニメをつくる一歩を踏み出そう
AIアニメは、誰でも始められる新しい表現ジャンルです。
必要なのは、高価な機材でも画力でもなく、少しの好奇心と創作意欲だけ。
このサイト「AI Anime JAPAN(エーアイ アニメ・ジャパン)」では、
これからもAIでアニメを作りたいすべての人に向けて、ポップで実用的な情報を発信していきます。
次回は「話題のAIアニメ5選」や「キャラを動かす技術の裏側」なども予定中。お楽しみに!
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